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    コンプロジェクト > ハカセが行くよ Vol.6 薬試寺美津秀さん 
ハカセが行くよ ヒラフジタカヤスとアートな人々の対談集

3.薬試寺さんのお仕事について

薬試寺:実は機材の管理とかは僕がやってるんです。
      レンタルもやってる。
      このイベントで使う音響機材なんかも自分で作ったんだよ。

ハカセ:あ、そうなんですか!

薬試寺:それを普段はレンタルして、生計を立ててる(笑)

ハカセ:こういったことをやってるのに、 どこにも属さないで
      スポンサー無しでやってらっしゃるのがすごいですねー。

薬試寺:うん。安易にそういったところに飛び込まないのが僕の美学なんだ。

ハカセ:できそうでできないです。

薬試寺:面白いことやっていくには、そういうスタンスも必要でしょ。
      それを見に来てくれるお客さんが決めればいい。

ハカセ:この機材なんかは、いくらくらいでレンタルしてるんですか?

薬試寺:業者だと30万くらいかかるものが、
      だいたい3分の1くらいなんだよ。

ハカセ:へぇー!

薬試寺:だから毎週毎週忙しくって!
      口コミでどんどん広がっちゃった!

ハカセ:そういえば、テスラコイルもレンタルしてるんですか?

薬試寺:うん、何度かやったんだけど、イベント持っていくとすごいよ!

ハカセ:すごそうですね!

薬試寺:じゃあやるよー!とか言って、ビリビリビリー!ってなって、
      お客さんがウォーーー!!ってなる。 
      なんともいえないようなどよめきになる。

ハカセ:そいつはテンションあがりますね!

ハカセ:そういえば、今度ヤノベケンジ(注4)さんと
      コラボレーションされるそうで!

(注4)ヤノベケンジ
大阪出身の現代美術作家。
代表作に「Atom Suit Project」や「トラやん」など、現代美術の草分け的存在。
http://www.yanobe.com/

薬試寺:うん、でもまだはっきりしたことは言えないんだ。

ハカセ:そりゃそうですよね! 
      ヤノベさんのオブジェと薬試寺さんの放電のコラボ
      すごく楽しみです!

薬試寺:やっぱ、稲妻っていうエフェクトが、
      かなりインパクトが強いから、
      現代美術においても素材として
      認められてるんだってすごく実感した。

ハカセ:すごいですね!

薬試寺:造るもの(造形)っていうのは、自分が思ってるように、
      造るから計算できることなんだけど、
      稲妻がバリバリーー!ってのは計算できないからね。

ハカセ:そうですよね!ライブですからね!

薬試寺:安全に人に見せることができるんだけど、
      会場に与えるインパクトは抜群。
      いろんな相反する臨場感を与えることができるんです。

ハカセ:次の展開が予測できないけど、
      ビジュアルインパクトがあるライブ感。
      これは、僕らみたいにオブジェ作ったり、
      絵を描いたりする人たちにとって1番苦手なことですからね。
      それを、現代アートとコラボするというのはいいですね!

薬試寺:ヤノベさんと会って、最初に、テスラコイルって言うのは
      五感を刺激するものなんだよってお話させていただきました。
      まずはモーターの重低音・稲妻による光・放電による空気の振動・
      そして放電によってオゾンが発生して匂いも伝わってくる。
      人間の感性をダイレクトに刺激してくれる物なんです。

ハカセ:なるほどー。

薬試寺:そう説明したら、たいへん興味を持っていただいて!(笑)

ハカセ:それはきっと ヤノベさんもコレダー!!って
      思われたんだと思いますよ!(笑)

薬試寺:他の人間でも、同じようなものは作ってるんだけど、
      大きさが足りなくてね!

ハカセ:僕は良くわからないんですけど、
      大きくするには技術が必要なんですか?

薬試寺:そうなんです。ある一定の大きさを超えると、
      とたんにブレイクしちゃうんです。

ハカセ:へえー

薬試寺:それを補う技術がいるんです。
      当然コスト的な問題も発生するし、
      小さいのだったら1万とか2万で作れるんだけど、
      大きいものになると100万なんて、あっという間に超えちゃう。

薬試寺:それを乗り越えられないと、このパフォーマンスはできない。
      よっぽど好きじゃないと!

ハカセ:そうですね!

薬試寺:たとえば、小さいのだったら100万vですむ電圧が、
      大きいと1000万v超えちゃうから、
      それを安全に絶縁できる技術がいるんです。

ハカセ:じゃあ、技術のない人間が、
      同じことやったら死人が出ちゃいますね!

薬試寺:そう、原理は同じでも、大きくなると扱いきれなくなるんです。
      安全に制御できるかどうかって言うのが大事なんで。

ハカセ:じゃあ、あたりまえですけど放電が人に向かっていくことは
      薬試寺さんにおいては無いんですね!

薬試寺:行かせようと思ったらできるけど(笑)
      行かないようにしてるからね。

ハカセ:1回現物見てみたいなぁー。

薬試寺:実はまだ公にできないんだけど、いろいろ進行してることがあってね。

ハカセ:といいますと?

薬試寺:某●●の○○で使うとか、●●市の○○館で、
      通年で展示したりとか。いろいろコンペに出していただいたりとか。

ハカセ:へぇー!まだ形にはなってないけど、いろいろ進行してるんですね!
      いいですね!
      やってきたことが第一人者として認められていくってのは。

薬試寺:そうですね。
      ある程度自分で犠牲を払いながらやっていかないと、
      世間で納得してもらえるようなものは作れないと思っているから。

ハカセ:なるほど。

薬試寺:だって説得できないじゃないですか。
      苦労の賜物がちゃんと形になってないと。

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